物品販売、予約受付、自社サービスの問い合わせなど、Webサイトを入り口としてビジネスを展開する企業は実に多種多様である。扱う商材や目的もさまざまで、Webサイト所有者や運営者はコンバージョンを得るために、分析から施策と日々奔走していることだろう。

 離脱を最小限に留め、高いコンバージョン率実現に向け、ユーザー体験を充実させて、ユーザー導線を最適化するために多額の予算を投下して全面リニューアルに踏み切るケースも多い。しかし、予算と人員を大量投下したにもかかわらず、投資に見合った成果が伴わないケースも多いのではないだろうか。そもそもリニューアル自体の方向性を見誤ってしまったのでは? と改善どころか改悪にもなりかねない。

 本書では、多くのWebサイト運営者が配慮する、訪問ユーザーに対する「ページのロード時間」に着目する。当然ロードに時間がかかるのはユーザー離脱要因となり得るが、単純に遅いページを最適化するという従来的な洞察から、「コンバージョン・インパクト・スコア(CIS)」という新たな視点を提唱する。CISを把握することによって、最適化努力に対するリターンを最速で得ることができるサイクルが実現される。コンバージョンに関わるWebサイト運営者はもとより、現在リニューアルを予定しているWebサイト運営者にも最高のROIを得るために、ぜひ一読いただきたい内容となっている。