サーバーとネットワークは、「安定稼働してあたりまえ」と感じているエンドユーザーも多い。しかし物理・仮想・クラウドなど多種多様な環境や監視対象が入り乱れ複雑化した近代のシステムでは、安定を維持しつつ、コストとのバランスも加味した運用管理を持続するのはむずかしい。

ひとたび予期しない障害が発生してしまうと、いかに迅速に対応しようともダウンタイムを3分以内に納めるのは不可能に近い。ダウンタイムが伸びるほどに、経済問題にとどまらず、事業形態によっては、今まで積み重ねてきた信用信頼が、砂時計のごとく秒単位でこぼれ落ちてしまう。目指すはダウンタイム・ゼロ!となるが、実現には常時監視を行い、潜在的なリスクの芽を早期に摘み取るような精緻な運用が必須となる。例えば、複数に分散した環境や監視対象ごとに監視ツールを設置し、豊富な経験を伴う高度な解析能力も前提になるので、外部に委託する企業も多いのではないだろうか?

本書では、誰でも運用できるツールの活用によるサーバーやネットワークの「統合監視」を推奨する。企業が抱えるサーバー、ネットワーク監視の実課題について、監視ツール「OpManager」の導入事例を交え、監視業務の課題を解決する方法を紹介している。監視コスト削減だけでなく、運営者に負荷や知見を強いることのない同ツールの特長を知ることができる。本書を一読のうえ、体験型サイト、評価版へと進んでいただき、”運用監視の効率化”へ挑戦していただきたい。