歴史を振り返れば時代の変化とともに、常に新価値が創造されている。火を手にした人類はやがて道具を得て生活スタイルが進化した。生活スタイルの進化によってコミュニティーが発展し、やがて生産性を高めていく。近代社会に置き換えるならば、ITが企業の生産性と生活スタイルに大きな変化を与えている。「道具」「生活スタイル」「コミュニティー」の形態は常に変化を遂げているが、時代を超えても、すべての要素と密接に関わるのは「人」であるといえる。

企業活動の原資のひとつが人財であるのはいうまでもないが、取り巻く状況は厳しく、人財の確保に苦慮されている企業も多いのではないだろうか? 働き方改革が提唱され、各種規制緩和なども多く打ち出される今日において「グローバル化」というキーワードの重要性はさらに増している。事業規模や業種を問わず、未来志向であるかぎりは避けて通るべきではない。しかし、人財にフォーカスしてグローバル化を推進するには、国内を軸足とする人財戦略での対応は難しい。

本書は、人財戦略のグローバル化を成功させるポイントについて解説する。採用、教育、評価の項目だけでなくコミュニケーションの課題についても的確に示されている。常に不透明さを帯びている未来を見つつ、企業は常に競争力を保つ必要がある。本書をご一読いただき、重要な人財戦略において未来志向な取り組みを進めてみてはいかがだろうか。