業種業態を問わず、規模やスタイルの違いはあれども、ビジネスを推進する上で「営業活動」は欠かせない。一昔前であれば、BtoBでも「飛び込み営業」などというユーザーのニーズを全く無視したスタイルも横行していた。近年はあまり見られない営業スタイルだが、現代を生きる読者諸氏の企業の営業活動は「飛び込み営業」からどれほど進化しているだろうか?

デジタルトランスフォーメーション(DX)が提唱され、ビジネス領域にも浸透してきている。しかし人材不足が叫ばれ、「働き方改革」などの施策が実施されてはいるが、“労働”にまつわる環境は以前にも増して困難な状況といえるだろう。特に、「営業活動」を推進するセールス部門は、顧客との訪問・対面があらゆる局面で必須であり、DX時代といえども世界中を飛び回るセールスマンも少なくなく、企業力向上を進める上で、実績・経験豊富な人材は慢性枯渇状態といえる。

本書は、営業効率を高める一手として注目される訪問しない内勤型営業、「インサイドセールス」について解説する。企業は生産性向上を重視しつつ、社員の「働き方」の質についても配慮が欠かせない難しい状況下ではあるが、実はムダな営業アクションも多いといわれる。頻繁すぎるアクションは、リードタイムの増大だけでなく、経費の増加や生産性の低下を招いている。今日は「売り手」「買い手」ともにDXの潮流に身を置く企業が多く、デジタル・ツールの活用によって顧客ニーズと営業人材の最適化がかなう時代といえよう。実データも掲げた解説は、自社の営業スタイルを見直す契機としても活用できる内容となっている。本書をご一読いただき、CS(顧客満足)とES(従業員満足)を両立させる営業施策をもって、企業競争力を高めてみてはいかがだろうか?