現代ではITを活用したマーケティングが企業の活動基盤となっており、自社のWebサイトやメール、キャンペーンサイトに留まらず、SNS等での積極的な活用も今日ではあたりまえの情景となっている。読者諸氏の所属組織においても多種多様なマーケティング活動に日夜励んでいることだろう。戦略を立て、いかに最大限に効果を発揮するかに苦心していると思うが、成果のほどはいかがだろうか?

ビジネスである以上、なんらかの組織にリーチできなくては、企業利潤の追求だけでなく生産性の観点からも、徒労と言わざるを得ない。日本マーケティング協会の定義によれば「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」とされる。扱う商材や目的に対するマーケットなど多項の要素が複雑に絡み合うので、一元的な成功イメージを提示するのは非常に困難ではあるが、手法や展開場所を問わず共通で核をなすのはコンテンツと顧客ではないだろうか? そこで今一度見直すべき価値が見えてくる。

本書は、コンテンツマーケティングにおける「してはいけないこと6選」と題し、陥りがちな失敗の事例を解説するとともに、対策のヒントを的確に提示する。失敗を容認しつつもチャレンジを積み重ねて初めて最適な成功ロジックが企業ごとに確立されるだろう。しかしロジックは永遠に磐石なわけもなく、常に流動性をもつマーケット等の外部要因にも対応する必要があり、非常に難度が高い領域といえる。予算や時間の制約があるなかで失敗はだれも望まない。マーケティングの成功とは、本書に掲げられるように失敗の轍を踏まないことこそが肝要ではないだろうか? コンテンツマーケティングに苦しむ企業人のみならず、今現在は一定の成果が上げられている企業においても非常に有用な内容となっている。ぜひともご一読をオススメする。