生成AIの波が、私たちのPCの使い方を根底から変えようとしています。特に注目を集めているのが、AIをノートPCで快適に動作させるために登場した「AI PC」、そしてその先駆けとなる「Copilot+ PC」です。
Copilot+ PCとして最初に市場に登場したのは、クアルコム・テクノロジーズの「Snapdragon(R) X シリーズ」を搭載したPCでした。長らくx86アーキテクチャのCPUが主流を占めてきたWindowsの世界において、Snapdragon(R) Xシリーズ搭載ノートPCは、各社から続々と発表され、その驚異的な電力効率が大きな話題を呼んでいます。
では、このSnapdragon(R) Xシリーズプラットフォームは、一体どのような技術革新によって、次世代のユーザー体験を実現しようとしているのでしょうか?
本記事では、クアルコム シーディーエムエー テクノロジーズ有限会社 マーケティング統括本部長 泉 宏志氏への独占インタビューを通じて、Snapdragon(R) Xシリーズプラットフォームの全貌に迫ります。ピークパフォーマンス時でもAC電源なしでその力を発揮し、電源を抜いても性能が低下しないという、これまでのノートPCの常識を覆す電力性能の秘密。そして、Copilot+ PCの要件を満たす強力なNPU(Neural Processing Unit)をはじめとする、AI処理を加速させる独自のアーキテクチャ。さらに、気になるソフトウェアの互換性への取り組みや、今後の展望まで、Snapdragon(R) Xシリーズがもたらす革新的な未来を、泉氏の言葉と共にお届けします。