インバウンド、少子高齢化、物価高騰など、いまの日本を象徴するキーワードは種々あるが、最も身近で日常的なものといえば「キャッシュレス」ではないだろうか。経済産業省では、紙幣や硬貨といった物理的な現金を使用しなくても活動できる状態をキャッシュレスと定義。消費者に利便性をもたらし、事業者の生産性向上に繋がるとの考えから、その普及・推進に取り組んでいる。
キャッシュレスを取り巻く情勢は変わった。クレジットカード一辺倒だったところへ電子マネーが登場。2001年のSuica(交通系ICカード)誕生によって、手持ちのICカードを端末にタッチするだけで切符を買わずに電車に乗れるようになった。そして2010年代後半からは、コード決済サービスが幅を利かせている。ゆっくりではあるが、確実にキャッシュレスのトレンドは変遷し続けている。
ここからは、キャッシュレス市場の現状、そして2026年以降の展望を各種統計データから紐解いていこう。スマホ全盛期だからこそ生まれ得たコード決済がさらに成長するのか。伝統のクレジットカードが意地をみせるのか。あるいは電子マネーはどうなっていくのか。どうやら、さまざまな論点がありそうだ。思索を広がるきっかけとして、本稿をご活用頂ければ幸いだ。
