毎月・毎年といったペースで定期的に料金を支払い、その対価としてサービスを受けられる、いわゆる「サブスクリプション」型のサービスが注目されて久しい。膨大な量の映像作品を個別に課金することなく無制限に視聴できたり、高級な服飾品をレンタル感覚で安価に利用できたりと、その形態はさまざま。今では「サブスク」という略称もすっかり定着した。

サブスクの歴史は、現在の文脈でいけば2010年前後を1つの端緒とすることができる。もちろん、それ以前から新聞や雑誌の定期購読はあったし、iモード携帯電話におけるコンテンツ販売もその多くが月額課金制だった。ただ、音楽聞き放題のSpotifyがサービスを開始したのは2008年。画像や動画の編集ソフトで知られるアドビは2012~2013年にかけて、それまでの買い切り型から月額制へビジネスモデルを一気に切り替えた。この両社が周辺業界に与えたインパクトは大きかった。

サブスク人気の背景としては、消費行動が「所有から利用へ」と切り替わったことがよく挙げられる。モノをわざわざ買わなくても生活でき、保管場所は少なくて済む。なるほど、合理的な判断だ。

一方で、せっかく料金を支払ってもサービスを消費しきれなかったり、解約し忘れで損をした等、サブスクならではの不満も漏れ聞こえる。果たして、サブスクはユーザーの救世主となったのか。各種の調査結果から探っていく。