業種業態を問わず企業活動を推進するにあたっては、果たすべき多くの“責任”が関わってくる。法令遵守はもとより、製品やサービスは製造・販売方法だけでなく場合によってはその廃棄にまでおよび、近年ではCO2排出に代表されるような環境への配慮まで責任範囲がおよび、責任を果たすべき努力は常に欠かせない。

ここ20年ほどで企業のIT活用が常態化し、情報セキュリティの強化が欠かせない存在となった。法令の改定や世界的な環境協定などは行政や国家レベル主導で変革がなされるが、企業を付け狙う“悪意”については悪質化と巧妙化を日々繰り返している。そこで慎重で迅速な対応が必須であり、セキュリティ対策にコストをかけ体制を敷くのは今日の企業とっての大きな責任である。

本書は近年注目されているクライアント証明書の入門として、課題、基本概念、導入メリットなどを解説する。読者諸氏の企業においても、何らかのセキュリティ対策を講じていることと思われるが、Windows 7の延長サポート終了が2020年1月14日に控えるように、利用するOSやハードウェアの事情によって管理の煩雑さや資本投下が余儀なくされ、既存のセキュリティレベルの維持継続で手一杯ではないだろうか? クライアント証明書では通信における防衛壁自体が強化刷新されるので、OS・ハードウェアに左右されることなく根本のセキュリティレベルのステージを全方向に数段高めることができる。テレワーク時の安全性担保だけでなく、災害に代表されるBCP(事業継続計画)においても強みをもつことも見逃せない利点の一つである。無料トライアル期間が設定されているので、本書をご一読いただき企業責任のさらなる強化と発展にチャレンジしてみてはいかがだろうか。