コロナ禍を経験したことによって、我々は場所を問わないフレキシブルな働き方を身に付けた。より合理的に事が運ぶように、業務プロセスも大胆に見直した。従来の延長線では、おそらく遅々として進まなかったであろう社内業務のデジタル改革が、はからずも一気に進んだ格好だ。

 

もっとも、手放しには喜べない側面もある。最たるものがセキュリティ上の懸念だ。リモートワークが主流の一つになると、社内ネットワークと社外ネットワークに境界を設けてそこで厳格な対策を講じるという従来からの考え方が通用しない。そこで注目と期待を集めているのが、ID管理や認証、アクセス制御などを一手に担う「統合認証管理基盤」だ。IAM(Identity and Access Management)と認証(Authentication) を共にカバーするようなソリューションである。


この領域の最前線ではどのような動きがあるのだろうか。それを分かりやすくまとめたのが「認証管理完全ガイド2022」である。利用者にとっての快適性と組織としての安全性を、エッジの効いた技術で両立させることが、今後の競争力の礎となる。すべてのビジネスリーダーに一読いただきたい。