現代では“DX”や“企業改革”といった、組織としての取り組みが重視されている。全体施策の重要性は広く理解を得るものの、どことなくフワッとしていて施策実行をイメージしにくく、当初はどこから手をつけるべきか悩む企業も見受けられる。企業全体の力が競争力となるので、様々な部署に籍を置くすべての人が関わる箇所から取り組むのが賢明だろう。つまりは、社内業務の最大公約数を見つけて改善すれば効果は大きい。そのため今日では、承認・申請業務で用いられる“紙文化”を最大公約数として改善に取り組む企業が増えている。

 

本書では紙文化からの脱却を目指し、業務効率化への一手としてワークフローシステムに活路を見出す企業を対象に、特にハードルが高い導入・乗り換えに於ける勘所を紹介する。そもそもの慣習を棄てて新たな物へと切り替えることは容易ではなく、利用者が全社員ともなればITリテラシーの個人差もあって当然だろう。本書ではこうした実態を鑑み、申請書運用をワークフローシステムに移行させるハウツーを4ステップに分類し具体的にガイドする。また、紙からデジタルにシフトしたことによるデータ活用についても言及。ご一読いただければ、貴社のDXはより現実味を帯び、ビジネス競争上の優位性は高まっていくことだろう。今を生きるビジネスパーソンにおすすめの内容となっている。