ビジネスが成立する場所には必ず顧客がある。つまりは顧客の存在なくしてビジネスは成立せず、拡大しないことを意味する。誰もが理解している原理原則だが、必ずしもすべての企業が顧客との良好な関係を、360度完璧には築けない。

 

そのためマーケティングが発達した。顧客体験が重視され、業種業界を問わずオムニチャネルの全面的な活用が求められている。またチャネルとデバイスによる境界と限界を設けず立体的かつ一貫した施策を要し、さらに顧客一人ひとりを尊重しつつ、マーケットに行き渡る大規模さをも備えてなければならない。デジタルファースト時代にマーケターの役割はますます重く、難度も上昇し続けている。同時にマーケティング活動を支援するツールも充実してきており、今日のマーケターの素養にはITへの明るさやツールの活用の成熟度も含まれてきている。しかし単にデジタルに強ければ企業力向上が達成されるほど単純ではない。

 

今回紹介するセールスフォース・ジャパン提供の動画は、オムニチャネルマーケティングについて解説する。現代のマーケティングにおいてツールやキャンペーンを取り上げる局所的な成功事例は各所で紹介されているが、本動画はマーケティングの命題である「関係構築」について言及し、オムニチャネルマーケティング成功へ道のりを3つのポイントで解説する。ビジネス見地が過ぎれば顧客は単なる数字になってしまうこともあるが、本動画では顧客は人であることを重視する。我々が日常で人と出会い、行動し、関係を育んでいく“人付き合い”に例え、誰もが顧客体験の意義と効果測定のポイントが理解できる内容となっている。短編の動画に現代のマーケティングの基本と核心が凝縮されている。マーケターは経験の浅深に関わらず本動画をご視聴いただき、基礎に立ち返れば道はひらけてくるのではないだろうか。また、顧客を有するすべての企業人にも本動画のご視聴を強くおすすめする。