社内外の関係者とファイルをやり取りするにあたり、今なお広く使われているのが「メール添付」である。世の中にはスムースな情報共有や協働を支えるための様々なコラボレーションツールが登場しているが、それらは相手も導入し、使い慣れていなければならない。その点において、メール添付は送信先アドレスさえ知っていれば確実に届けることができる。今やメールアドレスを持たないビジネスパーソンは皆無といってよく、だからこそメール添付は情報共有手段のスタンダードとなっているのだ。

ただし、万能ではない。例えば誤送信や盗聴、ひいては情報漏えいに結び付くサイバーリスクとは常に背中合わせ。少しでも危険度を抑えようと、国内では暗号化ZIPファイルと解凍用パスワードを組み合わせた手法、いわゆるPPAPがひところ広く使われたが、そもそも同一経路でパスワードを送るのでは意味をなさないとの指摘から敬遠されるようになったのは多くが知るところだ。

何か優れた代替手段はないだろうか。できれば、アドレスさえ分かれば簡単にファイルを届けられる利便性は残したい──。こうした声に応える新機軸として、にわかに注目を集めている技術がDAPP(Device-Authenticated Password Protocol)である。様々な情報共有シーンでしばしば問題視される「パスワード送付」に、端末認証を組み入れることによって厳格な安全性を担保するのが特徴だ。

ここで紹介する資料は、そのDAPPの具体像と利用価値を分かりやすく解説したものだ。これからのスマートな働き方に想いを寄せながらも「セキュリティと利便性のジレンマ」に直面して立ち止まってしまう全てのビジネスリーダーに一読をお勧めしたい。