福島県会津若松市では、2011年の東日本大震災発生から数カ月後、産官学共同の復興プロジェクトがスタートした。その中核が「スマートシティ」構想である。災害復旧を第一義としつつも、震災発生前から地方都市を悩ませる問題の克服、つまり人口流出をいかに抑止し、人が集まる街に再生させるかに焦点があてられていた
スマートシティの概念は、日本では政府が表明した「Society 5.0」という方針の中でクローズアップされ、一気に注目を集めた。しかし会津若松市では2011年からいち早く実践されており、関係者の間では「会津モデル」としてその動向が注視されているという。
この会津若松市の事例解説をはじめ、スマートシティの定義、グローバル動向などについて幅広く解説する書籍が販売中だ。プロジェクトの中核に携わるメンバーが執筆しており、理論的展開と社会実装のギャップなどにも言及されている。ただいま公開されている無料ダイジェスト版は約50ページと大ボリューム。スマートシティの入門書として、ぜひご活用いただきたい。