● 予算クリアがかかっている繁忙期は
● Webサーバーがダウンしなくても、
● ページ表示が遅くなるだけで売上や利益に影響が!
eコマースでの売り上げに比重が多い企業にとって、Webサイトパフォーマンスの低下は死活問題である。繁忙期は業種・業界によって異なるが、過去の実績からトラフィック増加量を予測して増加時期に備え、ある程度の対応計画を立てていることだろう。
しかし、近年のテクノロジーの進化によって、消費者を取り巻く情報量が圧倒的に増加し、口コミや文化などの要因がからみ合い、「誰も予測できない」トラフィックスパターンへと変化している。不測のトラフィックスパターンはサイトのパフォーマンスを低下させ、ユーザーは簡単に競合へ移っていってしまう。企業にとっては、顧客ロイヤリティーの低下、ブランド力の低下、ひいては減収をも招いてしまうことになる。
本書では、トラフィックの変化に対応できるWebサイトの施策として、クラウドコンピューティングの力を活用したパフォーマンステストの効能を解説する。テストの重要性だけでなく、具体的な実施の拡大範囲やプロセス、効果を示している。実務レベルの現場では充実したテストは時間・コスト的な制約も多く実現が難しい状況だが、確実にパフォーマンステストを実行することで、対価が得られることが解説されている。eコマースを展開するすべての企業に向けて、既存の開発サイクルを見直す契機となる内容となっている。