今やビジネスと情報システムとは密接不可分であり、IT基盤が何らかの不調をきたした際の影響は甚大だ。システムがダウンしようものなら現場は混乱するし、顧客からの信用も失ってしまう。それだけにIT部門や外部パートナーなどの運用担当者は、おかしなことが起こらないように今日もまた目を光らせている。

もっとも、システムの数は増えゆく一方だし、昨今はクラウドの台頭で活用するインフラのバリエーションも増えている。自ずと構成は複雑化し、運用の負荷は高まるばかりだ。

日々の監視や障害時の復旧作業に加え、各種の問い合わせやリクエストにも対応しなければならず、それら一つひとつを迅速かつ適切にこなすのは並大抵のことではない。

最前線の現場では、どのような仕組みが回っているのだろうか──。示唆に富むベンチマーク材料として、三井情報の取り組みを詳説しているのが本資料だ。データセンターサービスの運用管理を統合ポータルに一元化して刷新し、顧客エンゲージメントへとつなげている具体例はとても興味深い。特に「ITとビジネスプロセスを自動化してオペレーションマネジメントを行う」という先進的なオーケストレーションの考え方が参考になる。「運用業務の変革」に想いを寄せるすべてのビジネスリーダーにお勧めしたい。