システムの障害や停止で関連部署が混乱に陥ったり、顧客や取引先からの信頼も一気に失ってしまうことは多くが知るところだ。 ビジネスと情報システムが今や密接不可分であることに異論を挟む余地はない。だからこそ各社はITインフラやアプリケーションがきちんと稼働しているかに常に目を光らせている。
ただし、システムの運用監視の実務は難易度が高まるばかりだ。テクノロジーの進展によって、企業のITインフラはオンプレミスにとどまらず、ハイブリッドクラウド/マルチクラウドへとシフト。構成が複雑さを増したことによって、トラブルシューティングもまた一筋縄ではいかない状況に大半の企業が直面している。
手をこまぬいてばかりはいられない。現在のシステムの多くは挙動実績を示すログ等のデータを常に発している。それらを横断的に収集して多面的に解析を加えれば、今何が起きているか、近い将来に何が起きそうか、といったことを精緻に可視化することができ、いち早く最善手を打つことができる。
実際、先駆的な企業は既にアクションを起こしている。ITインフラやアプリケーションの「オブザーバビリティ(可観測性)」を高める取り組みだ。ここで紹介する資料は、そのオブザーバビリティについて、最新のグローバル調査の結果をまとめたもの。どのような水準にあるのか、どのようなメリットを享受できるのかなど示唆に富む内容が凝縮されており、とても興味深い。経営に資するシステムのあり方に想いを巡らせる全てのリーダーにお勧めしたい。