BtoCはもちろんBtoBの領域においても、ECの重要性を否定する言説はいまや存在しないだろう。対面による購買体験は確かに優れているが、購入者側にとってはWebサイトやアプリを開けば24時間365日いつでも注文できる利便性は圧倒的。また販売側にとっても販売機会の最大化に繋がる。それぞれの立場に明確なメリットがあることに加え、BOPIS (Buy Online Pick-up In Store) など、ECサイトと実店舗を組み合わせた新しいサービスも登場。ECの市場規模は今後ますます広がりを見せていくはずだ。
 
とはいえ現場レベルでは、ECサイト運営のための体制作りに課題やハードルがあるのも事実だ。顧客関係管理ソリューション(CRM)で知られる株式会社セールスフォース・ジャパンでは、年商5億円以上のECサイトをすでに運用している企業の部門責任者・システム開発担当者ら200名にアンケートを実施したところ、実に94.5%の回答者が何かしらの課題を抱えることがわかった。最も多かったのは「推進人材の不足」であったが、ECサイトを構築・運用するためのプラットフォーム(システム)を改善したいとの声も多かったという。
 
アンケートの結果からは、ECサイト構築にあたってASPやSaaSなどの「パッケージ型」製品を活用する潮流も浮かび上がってきた。従来であれば、専用のECシステムをゼロから自社開発する「フルスクラッチ型」が主流であったが、そこからの転換は何を意味するのだろうか? ECプラットフォームの開発・販売の専門家でもあるセールスフォース・ジャパンが、こうした最新動向の解説資料を公開中だ。内容も非常にコンパクトで、現場のEC担当者はもちろん、経営層を含むあらゆるビジネスパーソンがECの実態を短時間で学ぶのにうってつけ。ぜひご一読を。