アプリの意義・位置付けは近年大きく変わった。その要因の1つが「クラウド」だ。データの保存場所が社内のオンプレミス環境からインターネット上のサーバーに移行したという意味ではもちろんだが、スマートフォンの台頭など周辺環境の変化も相まって、アプリ開発の前提条件からして根本的に変わった。アプリ公開後の運用をも意識した「DevOps」が注目を集めたのも、まさにそれが理由と言える。

 

ただ、そうした理念がさらにもう一段階進化しようとしている。「クラウドネイティブ」の本当の意味をご存じだろうか? 語感からすれば「クラウドありきで開発する」「クラウド前提で物事を動かす」とも受け取れるが、実際には少し違う。クラウドの本質的特性を活かしきる、つまりは分散システムによるスケーラビリティの確保(利用の急増に対して即座にインフラ的拡張を図れること)、障害からの回復性の高いシステムやアプリなどをも包括した概念とされる。

 

企業にとって、アプリの機能性を高め、サービスをより魅力的なものにするための努力は欠かせない。自社サービスを新たな次元に引き上げるための手段として、クラウドネイティブの革新性に改めて目を向けるべきだ。ただいま公開中の資料では、クラウドネイティブの定義、構成要素、そしてクラウドの違いなどを詳細に解説している。アプリ開発の現場がどう変わっていくのか、それを学ぶ入門書として是非ご活用いただきたい。