インターネットが普及した1990年代後半以降から現在に至るまで、企業や組織におけるサイバーセキュリティ対策の基本は「境界型防御」と呼ばれるものだった。社内・社外ネットワークの境界点に防壁を立て、やりとりされる通信を監視し、時には遮断する。このおかげで従業員たちは安心して社内ネットワークを利用することができた。

 

だが、この状況に一石を投じたのが新型コロナウイルス問題だ。リモートワークが増加したことにより、多くの従業員は自宅のインターネット回線、スマートフォンのモバイル通信網を利用して社内ネットワークにアクセスしなければならない。これまでの基準で通信を制御していては、セキュリティ面でも仕事の効率面でも、さまざまな悪影響が懸念される。

 

そこで注目されているのが「ゼロトラスト」型の防御である。境界型防御の発想とはある意味で真逆。その中核が「ETP(Enterprise Threat Protector)」という技術で、社内か社外かといった場所に依拠することなく対策を行う。多様な働き方と生産性向上、その両立に寄与するであろうゼロトラストとはどんなものか? 導入にあたってどんな点に注意すべきなのか? 基礎中の基礎を学ぶのにうってつけの資料がただいま公開中。セキュリティについてあまり詳しくないという方にも、是非お読みいただきたい。