企業がビジネスを推進する上で、目指すべき将来像。その1つの理想形として「デジタルトランスフォーメーション」(DX)がある。だが、言葉としての定義の広範さゆえ、人々の間で認識にギャップがあるのも確かだ。本書は、DXとはそもそも何なのか? 何ができるようになるのか? ゼロからの学習に役立つトピックを、識者3名の鼎談から紐解く。

 

鼎談で特に強調されているのが、デジタル化には3つのステップがあるという点だ。DXはその最終第3ステップであり、今までアナログ的手法に依拠していた組織が一夜にして到達できる訳ではない。その前段階として「デジタイゼーション、」、そして「デジタライゼーション」があり、特に前者「デジタイゼーション」は第1ステップでありながら実施のハードルが高いという。それは一体どういう意味なのか。

 

鼎談ではこの他にも「DX失敗の法則」「進化と新化」「総論賛成、各論反対」「2030年までが勝負」「DXのリアルって、決してきれいごとではない」など、気になるワードが次々と飛び出した。DXについて初歩から学びたいという方はもちろん、DXを推進したいが社内からの協力を得られずに悩んでいる担当者にも、是非ご一読いただきたい。