AI(人工知能)技術や通信技術の級数的な発展を背景に、IoT(モノのインターネット)機器の開発や利活用が世界中のあらゆる分野で急速に拡大している。一方で影を落としているのが巧妙かつ狡猾さを増しているサイバー攻撃だ。工場や重要インフラ、モビリティ、医療現場、働き方改革等、あらゆる業種・業態がリスクと常に背中合わせにあり、マルウェア感染などによる悪影響が及ぶ範囲は拡大の一途をたどっている。

 

こうした状況にいかに対峙しリスクを軽減していくべきか──。ここで紹介する資料は、2023年9月6〜7日に開催された「第8回 IoTセキュリティフォーラム 2023 オンライン」(主催:横浜国立大学先端科学高等研究院、企画:プログラム委員会)の中から、主要な7講演を抄録としてとりまとめたものだ。ビジネス化しているサイバー攻撃の実態、厳格化するIoT機器の法制度や規格への対応、SBOMの有効性や具体的な使い方、カーボンニュートラルに向けた「セキュアデータプラットフォーム」の研究・開発状況など、最前線での研究や取り組みを簡捷に理解できる。

 

組織や社会、経済活動や生活発展を支えるには、リスクを正しく把握・解析した上で適切なIoTセキュリティ対策を講じることが不可欠である。企業や事業のリーダー、IoT機器の企画や開発に関わる方、IoT機器を活用したシステムやサービスを構築する方、IoT機器を利用する方など、すべてのIoT関係者に一読をお勧めしたい。抄録は無料でダウンロードできる。