多くのビジネスシーンにおいて最も使用頻度の高いファイル共有方法が「メール添付」だろう。その手軽さは大きな魅力だが、誤送信などのリスクが伴うのもまた事実だ。

リスクのひとつである情報漏えいの回避策として定着したのが、パスワード付きZIPファイルをメール添付し、あとからパスワードを別メールで通知する「PPAP」だ。しかしマルウェアなどメールを悪用した標的型攻撃の温床になるとして、2020年に内閣府は「脱PPAP」を表明している。その施策としてクラウドストレージやグループウェア、ビジネスチャットなどの活用も浸透してきている。

これらがPPAPよりもセキュアであることは間違いないが、メール添付に比べて手間がかかることは否めない。適切な共有設定を行い、共有者へ伝達する、そうした操作が日に数十件も発生すれば負担は高まり、操作ミスも起きやすくなる。

慣れ親しんだメール添付のオペレーションを変えずに、セキュアなファイル共有を実現するにはどうすればよいのか？ それを解説しているのがこの「ファイル共有完全ガイド」だ。生産性を落とさずセキュリティ強度を高め、さらに脱PPAPも実現したい……そんな課題を持つ企業、担当者にぜひ一読してほしい。