唐突だが、お仕事でPCを使っている方にクエスチョン。普段から一番使っているアプリは何? 答えは百人百様だろうが、「ブラウザ」を挙げる人はかなりの数に上るはずだ。今や専用アプリをインストールしなくても、クラウド型の業務アプリはブラウザ上で動く。

 

ということは、業務のスピードはブラウザの性能に依存する。これもまた1つの真実である。業務でどんなアプリを使うか選定するのが重要であるように、どのブラウザで仕事をするのか───。現代のPC事情を踏まえれば当然、求められる視点だ。

 

他方、ブラウザを社内で導入および管理するとなれば、 綿密な技術的準備が必要になる。作業を統括するシステム管理者の頭には、以下のような疑問が渦巻いているだろう。

 

●いくら便利なブラウザでも、管理者が「管理」できなければ意味がない
●設定管理ツール、本当に使いやすいの?
●危険なURLへのアクセスはともかく、ファイル共有までどうやって禁止する?

●意外と多い、コピー&ペーストのミスによる情報漏洩。ブラウザ側でチェックしたいけれど
●侮れない「印刷」問題。一律禁止以外の方法で制御したい
●アブないファイルや動作をブラウザ上で検知できれば、対策しやすいのに

 

ランサムウェアなどが社会的に話題になる中、ブラウザにおける特定のアクション(コピー&ペースト、ダウンロード、印刷など)の制御がブラウザ上で完結するのであれば、管理する側・される側の双方にとって、一種の安心材料にもなる。理想的な業務ITインフラの構築に向けて、ぜひ一度、社内で議論してみてほしい。