転職支援サービスのCMがひっきりなしに放映されていることが象徴しているように、人材の流動性は高まりを見せている。キャリアアップ、あるいは好条件での自己実現を求めて次々と勤務先を変える世の中だ。生産年齢人口が減少の一途をたどる中で、従業員をいかに定着させるかは企業にとって死活問題といっても過言ではない。

 

本書は、そうした状況下で組織が人材求心力を備えるための要諦を解説したもの。以下の3つのステップに沿った構成とし、それぞれを実現するための方策を深堀りしている。

1. 人材に関するよりスマートな意思決定
2. 高スキル人材の育成
3. セルフサービスのキャリアハブの提供

 

個々人の事情に合わせて、スキルやキャリアの向上策を提示したり、適材適所での再配置案をリコメンドしたりといった場面では、AIを筆頭とするテクノロジーの利活用が当然ながら欠かせない。そうした観点でも最前線を広くカバーしており、実践的かつ実効的な内容だ。