大手メガバンクの元行員による貸金庫からの窃盗事件が世間を騒がせたのは記憶に新しい。これを一つの契機として、自社のリスク管理のあり方を見直す企業も多いことだろう。そうした動きの中で、あらためて注目されているのが「IRM(Integrated Risk Management)」だ。
IRMとは、組織が内包するリスクを統合的に把握・評価し、適正な意思決定を支援する概念および管理手法であり、具体的ソリューションは「ポリシーおよびコンプライアンスの管理」「リスク検知やインシデント監視などの処理の自動化」「リスクの優先順位判断と対応」といった機能を備えるのが一般的だ。
ここで紹介する資料は、最新のリスク管理の仕組みを活用している企業の事例集だ。Uber TechnologiesやKPMGなど10の名だたるグローバル企業の取り組みが1ページ単位で簡潔にまとめられており、読みやすく興味深い。内部不正の防止や、情報漏洩リスクへの対応などに関心を寄せるビジネスリーダーに一読をお勧めする。