ビジネスを各種の情報システムが支えるようになって久しい。多くの企業においては、従来から連綿と維持運用してきたIT環境と、時流に乗った最新のIT環境が混在しているのが通例だ。従来からのIT環境は日々のオペレーションも含めて慣れ親しんでいるのでついそのままにしがちだが、柔軟性は決して高いとは言えず、戦略的で先見性のある取り組みの妨げになってしまう。限りある予算から多くの成果を生み出すためにも、今こそモダナイゼーションが必要だ。

 

では、どこから手を付ければよいのだろうか。その疑問に真正面から答えているのがこの資料である。具体的には「 IT環境を調整して一貫性を得る」「ソフトウェアをモダナイズする」「クラウドの基盤を構築する」「有効な場所に移行する」「スキルギャップに対処する」の5ステップで進めることを推奨。それぞれのポイントを分かりやすく解説しているのが特徴だ。

 

「3年間のサーバー関連のコスト低下率は24%」など、一つひとつの施策を実践することによって、どれほどの効果が見込めるかを、数字で定量的に示しているのが興味深い。ITモダナイゼーションに強い関心を示しつつも、最初の一歩の踏み出し方に悩んでいる多くのビジネスリーダーに一読をお勧めしたい。