レッドハット(Red Hat)が2025年5月にリリースしたLinux OSの最新版が「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)10」だ。システムの安定性と一貫性の確保に重点を置き、管理者のLinuxスキル不足への対処や、新しい技術である耐量子暗号も視野に入れたセキュリティの強化、コマンドラインインタフェースから使える生成AIアシスタント機能などが関心を集めている。
本資料は、そのRHEL 10がユーザー企業にもたらす価値を分かりやすく解説したものだ。クラウドが主流となったとはいえ、「使い手はOSなどの細かいことは気にしなくてもよい」と短絡的に捉えてはならない。むしろ逆であり、クラウドであれオンプレミスであれ、それらのハイブリッドであれ、OSがIT基盤を構成する最も重要なピースの一つである以上、その深い理解がなければ、ポテンシャルを活かすことはできない。
今やビジネスとデジタルは渾然一体であり、第一線を支えるIT基盤が盤石かつ柔軟かどうかが明暗を分ける。いかにスマートかつ合理的に維持運用していくかが競争力の根源といっても過言ではないだろう。その文脈において、エンタープライズ領域を牽引し常にベンチマーク材料となってきたRHELの最新イノベーションを知ることは極めて大事なことである。