今日の企業が活用するIT環境は、かつてないほどに広く複雑になっており、生産性の向上や企業競争力の強化に大いに貢献しているものの、一方で攻撃者にとっては侵入経路が拡大していることも意味する。もはやサイバー攻撃は膨大な知的財産などを有する大企業に限定される問題ではなく、業種も規模も問わず、あらゆる組織が標的となる時代となっている。そして、攻撃の手口は日々巧妙になり、攻撃手法の進化スピードはもはや人間の対応限界を越えつつある。攻撃者はあらゆる経路から侵入・攻撃を同時に試み、企業に1箇所でも死角があればセキュリティは崩壊する。
企業内でサイバーセキュリティ攻撃に対峙するセキュリティ担当者は、現場での問題は“知識”ではなく“対応できる体制”にかかっていることを認知している。しかし体制を整え増強しようにもサイバーセキュリティ専門の人材は常に不足しており、需要の高さから既存の人材の流出も散見される。また社内でセキュリティ人材を育てる余裕も時間もなく、社内のリソースは逼迫しがちだ。貴社の資産を狙い続け、結果としてアラート対応の遅延、調査・対応の遅れで被害が拡大。加えてリソース不足と死角を補完すべく複数のセキュリティツールのを導入によって運用は複雑化し、より脅威に晒されるリスクもある。
人材不足という根本的な課題への解決策としてMDR(Managed Detection and Response)が検討されるべきだ。MDRは、テクノロジーと精鋭アナリストを組み合わせ、脅威の検知から調査、修復までを24時間365日エンドツーエンドで担う次世代のサービスとなる。本書は、現状のセキュリティ課題を4つの視点で整理し、MDRが何をどのように解決するのかを具体的なデータと事例で示す。さらに巻末には自社の状況を確認できる10問のセルフチェックも収録しており、セキュリティ担当者には導入判断の根拠を、経営層にはビジネスリスクとコスト効果の視点を提供する充実の内容となっている。悪循環を絶ち、安心への契機として、本書を是非ご活用いただきたい。
