ITの最前線では、多くのサーバーを管理する必要性が生じている。システム管理者はセキュリティ脅威に目を光らせ、パッチ適用など安全で快適な運営に日々奔走している。また近年ではハードウェアベースのデータセンターからクラウドベースの環境へと移行する例も多く、場合によっては複雑化を招いてしまうケースも散見される。高度でより適切な管理が求められる潮流の中で、サーバー構成管理ツール「Ansible」が注目されている。

 Ansibleは多数のサーバーや複数のクラウドインフラを統一的に制御できる構成管理ツールとしては非常に有用ではあるが、実際にAnsibleを導入した現場では「管理権限が限定されて、属人化してしまっている」、「ジョブの実行結果を詳細に知りたい」、「Playbookが適用されているか即確認したい」などの機能を求める声も上がってきている。

 このような与件に対し、Ansible Towerは大別して「ジョブコントロール」、「権限管理」、「可視化」の3つの柱で構成される各種多彩な機能を提供する。ユーザはAnsible Tower経由でAnsibleを実行することで、スケジュール管理から精緻なユーザ権限管理よるチームでの分担作業を実現し、進捗やログはダッシュボードによってリアルタイムに一括管理・監査することで、時間と人員ロスの低減に貢献する。

 本資料は、短期間内でアプリケーションをクラウドベースの環境に移行後、運用管理に問題を抱えるNASAの事例を掲げ、その問題解決にAnsible Towerが果たした役割を実数値も含め解説する。Ansible導入の有無にかかわらず、IT運用の負荷を軽減したいユーザーにとっても参考となる内容となっている。