電子メールは双方向で手軽にコミュニケーションがとれ、今日の形態に推し進めた功績は非常に大きい。それ以前ではあり得なかったビジネス分野・形態を創出し、従来のビジネスを行う企業であっても機会創出やブランド価値の向上など、事業規模にとらわれることなく、マスにもグローバルにも展開できる「力強い味方」でもある。
しかし、電子メールのビジネス活用が進む中で、「フィッシング詐欺」「なりすまし」に代表されるように、電子メールを媒介とする「悪意」にユーザーも企業も常に脅かされている現状がある。特に企業にとっては、マルウェア感染や情報漏洩だけでなく、社名・ブランドを語りその企業のあずかり知らぬところで実行される「なりすまし」については自社に責務要因がなくとも、失われる“企業ブランド価値”は計り知れない。
本書「DMARC入門」は、Return Path社(2016年、