クラウド技術がビジネスシーンで本格利用されるようになってすでに20年近くの時が経つ。各種データをクラウドに保存しておき、さまざまな端末からアクセスしたり、複数ユーザーで容易に共有できる意義は大きく、コロナ禍のリモートワーク推進などでも、その実力が発揮された。

 

だがクラウドの利活用が増えたということは、悪意ある第三者に狙われやすいという意味でもある。クラウドをどのように保護し、セキュリティを維持するか、分かりやすく解説したのが本書である。具体的なトピックは以下の通り。

●業務クラウドにおける「高セキュリティ」の価値とは
●プラットフォーム暗号化でプライパシーと機密性を強化
●利用状況を可視化する「イベントモニタリング」
●「項目監査証跡」ならデータ履歴を最長10年間保持

 

サイバー攻撃の動向は常に変化している。特定企業を狙い撃ちする標的型攻撃、データを人質にするランサムウェアなどの脅威も続いている。ビジネスの効率アップのためにクラウドを導入している・導入したいが、どんなセキュリティ体制をとるべきか分からないという方は、ぜひ本書をご一読いただきたい。