デジタルテクノロジーは級数的な勢いで進化を続けている。ともすると、一つひとつの要素技術に目を奪われがちだが、「これから先、世の中がどうなるか」という大局観もまた欠かせない。そこで示唆を与えてくれるのが、調査会社などが公表している市場動向の指標だ。注目すべき数字の向こう側に何が見えるだろうか。ここでは「テクノロジートレンド」に関わるキーナンバーを紹介する。


640億円
人工知能・AIが人々の生活を変えてゆく。関連市場は5年で3.2倍の規模へ

 

調査会社のアイ・ティ・アールによると、2018年度のAI主要6市場(画像認識、音声認識、音声合成、言語解析、検索・探索、翻訳)の売上規模は199.5億円。今後も着実な伸びを見せ、5年後の2023年度には約3.2倍の640億円規模に達すると予測している。人工知能・AIは、人々の生活を変えうる存在として注目を集めており、一般ニュースでも報道される機会が格段に増えてきた。専門家による定義・解釈は分かれるところだが「ビッグデータ」「機械学習」「ディープラーニング」などの要素が絡み合い、AIの機能・性能が着実に進化し、実用的な存在になってきたのもまた事実だろう。

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