デジタル変革が声高に叫ばれる状況下、ともすると「フロントエンドの斬新な仕組みを築くこと」ばかりに意識が向きがちだが、一方でしっかりとしたバックエンドのシステム(基幹業務システム)がなければ、プロセスは完結せずトータルでの業務品質は担保されない。すなわち、「顧客に近い前線」も「事業を支える足元」もバランス良く洗練させていく視点が重要なのである。

基幹業務についてはERPシステムを導入済みで万全と思いながら、とりわけ日々の運用業務にまだまだ改善の余地がある事をはからずも知ることになったのが先般のコロナ禍だったのではないだろうか。勤務体制に制約を受けるなか、限られた人員と時間で運用業務を回すのは一筋縄にはいかない。人海戦術や個人の力技、“あ・うんの呼吸”に頼る運用に決別しなければ、この先の予測不能なリスクに対処しようがないことを多くが痛感したはずだ。

では、どのような備えが必要なのか?
その最新解をとりまとめたのが本資料である。今や、運用業務をインテリジェント化、自動化、効率化する要素技術は目白押しで、中でもAI領域の進歩には目をみはるものがある。それらの掛け合わせの先には、いかなる時も体勢を崩さない「企業の体幹力」が約束されることを分かりやすく解説している。「隗より始めよ」との格言どおり、デジタル変革を目指すすべてのITリーダーがまず読むべき内容だ。