ビジネスとITインフラは今や不可分の関係にあり、何か新たなことを始めるにも、そのためのアプリケーション開発や、それを稼働させるコンピューティング資源の配備といったことが常について回る。プライベートクラウドやパブリッククラウドの進化と普及によって、物理サーバーの調達に何カ月もかけるといったことはさすがに稀になったが、仮想マシンのデプロイひとつとっても申請・承認といったプロセスや、インフラの実務担当者との調整などに旧態依然としたやり方であたっているケースは今なお少なくない。

 

スピードこそが生命線となるこの時代、デジタルの力で何とかならないものか。リソース払い出しの申請や承認の工程をワークフローで一元管理するのみならず、デプロイまでを自動化、それも直感的なセルフポータルで実現といったことは今や夢ではない。さらには、システムの本格稼働後も、障害などが発生しないように常に先回りして対応することも視野に入ってくる。いわゆるITオペレーションに関わる諸々を、自律的かつ自動的に進め、迅速さと品質を極める取り組みが競争力に効いてくることを強く認識しておく必要がある。

 

ここで取り上げている資料は、そんな問題意識の下でITリソース配備の業務を手始めに改革に乗り出した株式会社オプテージの事例を紹介したものだ。実例ならではの説得力が随所に溢れる。インフラ業務の自動化で「ビジネスが必要とするリソースを即時提供すること」を目指した同社の取り組みは、今後のITオペレーションのあり方を検討しているすべてのビジネスリーダーに強くお勧めしたい内容だ。