コロナ禍を機にテレワークやオンラインミーティングなど、多様なワークスタイルが定着した。それに伴い、新たなツールやシステムの導入も進んだが、同時に企業のIT環境は複雑化し、「障害の原因究明が困難」「IT資産やライセンス管理の手間が増大」「管理者の人的リソースが不足」といった多くの課題も発生している。
その課題解決策として注目されているのがIT運用でのAI活用(AIOps)だ。ビジネス領域と比べ、システム運用領域でのAI浸透・活用度は残念ながらいまだ低い。しかし、見方を変えれば改善の余地が多く残された領域ともいえる。
本書は、2025年6月に開催された「IT運用イノベーションフォーラム 2025 社内ITシステム運用効率化×AI活用セミナー」(主催:インプレス)から、注目セッションを抜粋したものだ。
・生成AIを活用して障害発生時の原因特定や対処検討を実施した検証実験事例
・AI活用による自動対応で人手による対応を削減した事例
・生成AIを組み込んだIT運用管理ソリューションの活用事例
本書では、これらシステム運用領域でのAI活用事例を豊富に紹介している。自社のITシステム運用の課題解決、効率化の最適な方法を模索しているIT/システム担当者に、ぜひご一読をおすすめしたい。