現代企業にとって活用する各種ITの停止は、ビジネスの停止と同義といえるだろう。また、停止してしまった時間が長ければ長いほど損害も拡大する。ビジネスとITの親和性が高まるほど、データは価値を持ちシステムは高度かつ大規模化する傾向にある。

 

同時に企業が対峙するリスクも変化してきている。日本は地震の多い地域ということもあり、読者諸氏もご承知の通り、DR対策(ディザスタリカバリ)の重要性は多くの企業人が理解するところであるが、近年では想定すべき災害の範囲は自然災害だけではなくなってきている。サイバー攻撃やハードウェア障害、ヒューマンエラーなど企業の安定したIT運用を脅かし、ビジネスを停止させるリスクは枚挙にいとまがない。さらに価値を持ったデータは増大し続け、リカバリ環境を整えるにも第一に高スペックなサーバと大容量のストレージを調達しなければならい。

 

本書では、DR対策の最大課題であるコストを圧縮し、リスク要件をクリアした今日のビジネスに適した環境を実現する手段としてVMware Cloud Disaster Recovery(VCDR)を紹介する。クラウドを活用することによりコストは所有から従量課金にシフトされ、システム更改やインフラ設計構築も必要としない。また、インフラの監視も不要となることから、導入から運用まで人的負荷も軽減される。リスクに備えることは企業価値を高めることといえる。加えて、VCDRは企業の4大経営資源でもあるヒト・モノ・カネ・情報にも好循環をもたらし、今こそDR対策の見直しが企業改革を前進させるのではないだろうか。本書は、VCDRのメリットをマンガ形式でわかりやすく解説する。システム部門のみならず、経営層含め多くの企業人にご一読いただきたい内容となっている。