使いやすさと安全性のバランスをいかにとるか? これは現実世界に限らず、ITの領域でも大きな難問だ。使いやすさ、つまり「ユーザビリティ」に重きを置きすぎると、サイバー攻撃に対する防御力が結果として低くなったり、あるいは意図しない操作ミスで重大な経済損失を被る可能性が高くなる。しかしセキュリティを強固にしすぎると、今度は日常の業務効率に支障が出かねない。
これはWebブラウザの運用にも丸々当てはまる。クラウドの普及によってWebブラウザを業務活用する機会は増大しているが、しかしシステム管理者としては全て従業員の自由にさせる訳にいかない。この点において、Googleが提供している「Google Chrome ブラウザ」では、管理者による「ポリシー」設定を充実させることで、業務効率を落とさず、それでいて一定の利便を確保するというアプローチがとられている。
現在公開中の「Chrome ブラウザ エンタープライズ セキュリティ 設定ガイド」では、一般に管理者が思い描くポリシー例を網羅的かつ具体的に紹介している。「基本的なセキュリティ機能がユーザーにオフにされないようにしたい」「Webサイトで画面をキャプチャする機能を無効にしたい」などのニーズに対し、どの項目を調整すればいいのか、その設定変更の影響はどれほどなのか。こうした事例が20ページ超に渡ってまとめられている。社内のブラウザ管理で試行錯誤を繰り返している担当者に、是非オススメしたい資料だ。