デジタル機器やアプリを長期に渡って安心して利用するためには、「更新」ないし「アップデート」と呼ばれる作業をいち早く実施すること──。これはもう、PCやタブレット、スマートフォンを業務利用する方々にとって当たり前の心得だろう。法人利用が広がっている「Google Chrome ブラウザ」においても、定期的に更新データの配布がなされている。

 

では、その更新データの提供法や、具体的なスケジュールについては詳しくご存じだろうか? 実はChrome ブラウザには「チャンネル」という概念がある。ほとんどのユーザーには「Stable」チャンネルが最適とされ、2週間から4週間に1回、アップデートがかかる。一方、社内業務環境のテストなどを目的としたスタッフが「Dev」チャンネルを選択しておけば、今後搭載予定の新機能をいち早くプレビューできるよう、週に1~2回のペースでアップデートが実施される。他には「Canary」「Beta」などがあり、さらには自動更新するか、手動更新するかも「ポリシー」機能によって選択できる。

 

従業員数の多い企業などでは、このチャンネル設定を上手く組み合わせることにより、早期の問題発見、更新データの配布にかかるネットワーク負荷の軽減などの効果が期待できる。システム管理者であれば能動的に使いこないしたい機能だ。Googleでは、こうした更新管理の概要を日本語表記のガイドブックにまとめ、公開している。セキュリティを確保し、本来の業務遂行を滞らせないためにも、ぜひ一度ご覧頂きたい資料だ。