現代社会はデジタル技術なくしては成立しない。安定して運用される重要インフラに端を発し、あらゆる方向で担保される安全など、人力では不可能な領域、または人力のサポートにおいて、デジタル技術は広く深く介在している。生活にデジタルを意識されなくとも、ビジネスに至ってはあらゆるシーンで意識しなくてはならず、企業競争力の根幹にも関わってくる。

 

近年、DXや生産性向上が提唱されて久しく、多くの企業ではコストとパフォーマンスのバランスに優れるクラウド活用に余念がない。またコロナ禍で急激に広まるリモートワークについても安全と快適さが追求され、ツールやアプリをもって運用強化の潮流にある。ひとえにストレスのない業務に向けた取り組みであり、究極の目的は生産性向上に集約される。しかし主だって改善が推奨される領域はバックエンドに集中しており、実際の業務やオペレーションに就くフロントエンドについて議論されることは少ないのではないだろうか? 最終的なアウトプットを受け持つPCは、単なる「モニター」ではない。強化された高度な処理を伴うなかで多くの役割を受け止め、相応のマシンパワーを要することは明確だ。

 

本書「AMD事例大全」では、AMD Ryzen™プロセッサー、AMD Ryzen™ PROプロセッサー、AMD Ryzen™ Threadripper™ PROプロセッサーを、課題解決と導入効果を含めて事例を紹介する。登場する8社は業種業界も異なり、PCレンタル事業から研究開発と、利用目的もプロセッサーに求める要求もバラエティに富んでいる。生産性向上に根ざした共通点はあるものの、半導体不足よる供給の不安であったり、コストとパフォーマンス向上のバランスに苦慮するなど、広い範囲で多くの組織が共感できる内容となっている。今まさに利用されている手元のPCにわずかでもストレスやレガシーを感じているならば、ぜひ本書をご一読いただきたい。