ここ数年においては、在宅勤務勤務、帳票や会議のオンライン化が急がれ、セキュリティや生産性の面を考慮して全社員分のノートPCを支給するなど、ビジネスにおけるノートPCの需要も急増した。新型コロナウイルスの5類感染症の扱いへ移行して一年を過ぎようとしている今日、制限もかなり緩和されている。企業によって対応は異なるが、完全在宅期間に培ったデジタル化を活かし“ハイブリッドワーク”を採る組織も多い。オフィスという場所の束縛を離れ“居ることではなく”業務の実の重視が進んだといえるだろう。通信が確保できてノートPCが動作する環境を“仕事場”と定義するビジネスパーソンも多いのではないだろうか。
場所の多様性においても企業組織が最も配慮すべきは生産性と安全性にある。バックエンドのエンドポイント・セキュリティ強化も重要だが“仕事場”であるノートPC自体のハード面にも是非注目いただきたい。本書は、AMD Ryzen™ PRO プロセッサを主軸に今日のビジネス環境に対応について解説する。「PRO」が付与されるAMD Ryzen™ PRO プロセッサはビジネス用途が想定されており、AMDメモリー・ガードを筆頭に完全なメモリー暗号化セキュリティを標準搭載するプロセッサーとなっている。ノートPCが“仕事場”であるが故にPCそのもの盗難・紛失のリスクも生じる。また、業務の継続にはバッテリーライフも重要な要素となる。そして専用人工知能ハードウェアを搭載した初の X86 プロセッサ「AMD Ryzen™ AI」も2023年に登場していて、ビジネス領域への活用拡大も期待される。
ビジネスがノートPCに求む要素は、セキュリティ、スタミナ、速さ、先進テクノロジーの適応にあり、すべては生産性と安全性に帰属する。この要素について本書では、AMD Ryzen™ PRO プロセッサの貢献を調査データとともにレポートする。使いやすく整頓されたデスクは生産性を高め、重要書類は適切に保管されば安全が確保されるのと同様に、AMD Ryzen™ PRO プロセッサがビジネスの「PRO」たる所以を本書より是非ご確認いただきたい。