生産年齢人口の減少によって人手不足が慢性化しているのは周知の通り。終身雇用や年功序列は過去の話となり、より条件のよい職務環境を求めて、人々の流動性は益々高まっていくだろう。従業員にとっての魅力を訴求できない企業には暗雲が垂れ込めることとなる。
ここでの「魅力」とは、報酬やポジションといった待遇面に限らず、そこで働く際の“エクスペリエンス”が優れていることも極めて重要だ。社内手続きのルールやプロセスを調べるのに手間ひまがかからないこと、キャリアアップに向けてのサービス要求に即応してもらえることなど挙げればきりがないが、組織運営の仕組みが従業員起点で練り込まれ、どこをとっても洗練されていることが欠かせない。
ここで紹介する資料は、人事関連業務を一つの題材とし、従業員にとって“イケている”企業には、どんな仕組みやシステムが備わっているかを解説してものだ。企業におけるデジタル時代の求心力や、それが個々の成長意欲や自己実現へとつながる好循環を思い描く上で、多くの刺激を与えてくれる内容だ。