SaaSの利用拡大やシステムの刷新などを背景に、多くの企業で業務フローの見直しが進められている。こうした中で文書や帳票類のペーパーレス化を着実に進行させている企業も増えてきている。しかし、全ての文書・帳票類でペーパーレス化が完了しているかというと、そうではないというのが実態ではないだろうか。自社が完全なデジタル管理に対応していたとしても、顧客や管理上の都合で、どうしても紙を用いたやりとりが発生し、管理対応の効率化に頭を悩ませているケースは少なくないだろう。
様々な文書を適切に保存・管理できれば、業務フローの大幅な効率化など、あらゆる点で多くのメリットが得られる。本書では、こうした文書全体のデジタル化とその管理に向けたノウハウやメリット、具体的なアプローチについて解説している。
文書の種類、使っているアプリの種類に応じて保存先を変更するのではなく、さまざまな文書を単一のクラウドストレージに集約できれば、文書の一元管理が可能となる。またCSV出力などの他の形式へのアウトプットや必要な時にすぐに探し出せるような検索性への配慮に関する点も読みどころのひとつ。さらには操作は簡単かコスト面はどうか等、導入にあたってのハードルの低さへの視点など、実際の使い勝手にも留意されている点もポイントだ。デジタル文書保存サービスにどのような機能が必要なのかを改めて考えるための手引きとしても是非ご活用いただきたい内容となっている。導入企業へのミニインタビュー(事例)も掲載されている。