経営資源に関わる情報の一括管理は実態に即した経営判断を行うためにも欠かせない。人や財務、生産管理等の情報は、企業規模が大きくなればなるほど把握が難しくなるのが常だ。これらの一括管理を担うのがERPだ。

 

ERPというと、大企業向けというイメージを抱かれるかもしれない。しかし中堅・中⼩規模の組織であっても経営情報を素早く確認・把握できるメリットは大きい、というのは変わらない事実だ。本書では、こうした中小企業向けERPについて徹底的に解説。製品の選定方法をはじめとする要件面はもとより、コストに至るまでを整理し、掘り下げた内容となっている。

 

例えば、パラメータの数や機能・拡張性。ERP製品では、これらが評価の主軸になりがちだが、はたして大企業と中小企業が同じ基準で選んでいいのか、疑問を感じたことはないだろうか。こうしたベーシックな疑問についても、明確な答えが得られる点も本書のポイント。また限られたIT人材で運用していく視点も、中小企業でのERP活用に活路をもたらすものとなるだろう。

 

時代や市況の変化にいちはやく対応していくためにも、ますます重要性を増してきているスピーディな業務展開に向けて、そのベースを整えていくためにも、ぜひご一読をおすすめしたい資料となっている。