企業のクラウド活用が活性化している昨今、特にインフラ関連をすべてクラウド上に設定し展開するIaaSの活用範囲は実に幅広い。それゆえに、単にサービスやプラットフォームを提供するSaaSやPaaSよりも、活用を進めるのはいささか難解ではないだろうか?
すべてを企業が発想展開できるIaaSにおいて、コストや拡張性の利点は計り知れないが、「どのように使うか?」という点においては、社内リテラシーの醸成が必須といえる。
本書は、Azure IaaS(仮想マシン)の高度活用を解説する。ハンズオン形式の演習を展開し、可用性、セキュリティー、バックアップ、リカバリー、監視と、およそIaaS活用に想定される項目すべてを高度に経験することができる内容となっている。「IaaSの運用」を深く知る経験は、「どのように使うか?」という疑問を払拭し、社内事情に即した導入活用へとつながるのではないだろうか。ぜひ本書をご一読いただき、“強く広い”クラウド活用をおすすめする。