業種業界を問わず、「データ活用」が企業活動の日常的な営みと認知されて久しいが、企業競争力・価値の持続にはより深化した活用が求められてきている。

データ重視の潮流は「活用」から「資産化」へとシフトし、企業の成長性と将来性を左右する重要項目の一つとして認知されている。そして経営陣のみならず組織全体で「データ資産化」に東奔西走しているのは、健全な企業活動の一環ともいえる。また永年にわたり「データ活用」文化の基盤を支えてきたデータセンターも同様に、「潮流」に対応すべく多様化と高度化が進んでいる。

本書は、インプレス総合研究所がデータセンターに関する実態調査を取りまとめた「データセンター調査報告書2019」より一部を抜粋し、データセンター利用者がデータセンターへ期待する「強化して欲しい点」（業種別・企業規模別・選定権限別）と事業者の「技術動向」をレポートしている。全体的なデータセンター市場要求を知るだけでなく、「データ資産化」への潮流に象徴される「機械学習、データ解析、AI、ディープラーニング」などの用途に利用される「GPUサーバー」への特出した期待感が表れている。また、事業者の「GPUサーバー」運用に関する課題と解決への技術施策を収録する。業種業界を問わず立場を超えて「データ資産化」に取り組む人が、今知るべき内容となっている。