ECの需要がさらに伸びると予想されるWithコロナ時代。企業は「ネットシフト」という消費行動の変化に対応するための、デジタルを利用した顧客接点作り、リアル店舗と同様のクオリティでの接客、顧客体験を提供することが求められるようになる。

本書は、日米の小売り・EC事業に詳しいオイシックス・ラ・大地の奥谷孝司氏(執行役員/Chief Omni-Channel Officer)、オプトの伴大二郎氏(エグゼクティブ・スペシャリスト パートナー 兼 オムニチャネルイノベーションセンターセンター長)に、最新の米国小売業界、EC業界でのトレンドや企業事例を基に、Withコロナ時代の日本市場でEC事業者が勝ち抜くためのヒントなどをまとめたもの。

資料は全4章で構成。2020年1月に米国・ラスベガスで行われた世界最大規模のテクノロジーショー「CES」、ニューヨークで開催された世界最大級の小売業界のカンファレンス「NRF」に参加した奥谷氏、伴氏、筆者(ネットショップ担当者フォーラム編集部 公文紫都)の視察をベースに、日本の小売り・EC企業に伝えたい内容を簡潔にまとめた。

現地での最新小売り・ECトレンドの調査、ニューヨークで最新の「体験型店舗」の視察などを通して、日本ではあまり語られていない、米国企業が行う最新の顧客体験事例も記載している。

・第1章:対面接客できないからこその「デジタル接点作り」と「ライブコマース」

「オンライン接客」、動画で商品詳細を紹介し、かつ販売につなげられるライブコマースの有用性について解説。

・第2章:良い仕組み作りより、デジタルでの発言力がDXの鍵

「どれだけ直接顧客に企業の思いを届けられるかが、デジタルトランスフォーメーション(DX)を考える上で必要だ」とオイラ大地・奥谷氏、オプト伴氏が力説する理由を紹介。

・第3章:モチベーションを「購買後」にずらしたPelotonに学ぶ、優れた場作り

「フィットネス界のApple」 とも称され、米国で一大旋風を巻き起こしているフィットネスベンチャーのPelotonのビジネスモデルを解説。

・第4章:Withコロナ時代の新しい接客手法「オンライン接客」とは?

オンライン接客サービスのパイオニア「空色」が4,000万件以上のチャット実績から、オンライン接客の極意を紹介。

秋から冬にかけて訪れる可能性があるとされる新型コロナウイルス感染症の「第2波」「第3波」に備えるため、日本の小売り・EC事業者が今取るべき戦略などのヒントや参考資料にしてもらいたい。