ビジネスには常にコミュニケーションが大きな役割を果たす。社内での同僚との日常的な何気ない会話であっても、結びつきを高めチームを強化するファクターともなり得る可能性も内包している。当然、顧客とのやり取りやクレーム処理にいたるまで、業種業界を問わずビジネスはコミュニケーションに始まりコミュニケーションに終わるといっても過言ではない。

大げさかもしれないが、ビジネスを展開する上では他者と接する様々なシーンで、あなたの一挙手一投足に企業の命運が託されている。時の宰相が発する言葉は多大な影響力を帯びるので、専門家によって慎重かつ精緻に吟味されている。同様にビジネスコミュニケーションにおいても常に言葉が重要であるのは明白だ。しかし社員に常に同等の振る舞いを求めるのは非現実的であって、当然気づかない見落としや認識の齟齬も発生する。経験差や個性もあるので、研修等を充実させたとしてもビジネスマナー向上程度の成果しか望めないであろう。特に日本語は表現の幅も広く、曖昧さを容認する特異性もあり、他言語に比べて著しく難度が高いだろう。

一方で今日の企業の姿に目を向ければ、音声によるコミュニケーションよりも文字によるコミュニケーションが増えている。カタログやセールス資料は言うにおよばず、Webサイトやメール配信、プレスリリースなども大半は文字によるアピールに集約される。オフィスワーカーにおいてもセールスやサービスだけではなく、報告や申請などの社内用途でも対面・電話による音声よりもメールでの対応に費やす時間の方が多いのではないだろうか?今現在も抜本的な出口が見えないコロナ禍だけでなく、各所でささやかれるニューノーマルにおいてもコミュニケーションの主流は文字に傾倒していくことが予測される。デジタル化により、文字データの蓄積保管はたやすく、ここに企業力を高めるヒントがあるのではないだろうか。

本書は、株式会社データナレッジが提供するExfront(エクスフロント)の機能を解説する。同製品は「ことばの中の気づきや課題を見える化するWebデータベース」をコンセプトに開発され、企業内に飛び交うあらゆる言葉(文字)を蓄積し、多彩な検索機能を母体とする製品である。同製品は文字データの蓄積・一元管理に留まらず活用・連携に重きを置き、用語登録や言葉の出現回数を可視化することなども可能だ。豊富な条件検索に加え、曖昧な表現の多い日本語にも「自然文検索」(2種類)をも備える。また機能追加として、キーワードの感情的傾向を可視化する「ネガポジ判定」、分析結果をビジュアルで表現する「グラフ機能」、「類似文検索」が予定されている。競合の言葉の表現や記入形式で集められた顧客アンケート等も客観性をもってスピーディーに分析することが可能だ。さらに社内においても商談の成功事例の分析と共有も容易になるだろう。

企業活動のコミュニケーションが言葉である以上、Exfrontの活用シーンは随所にあり、業務の全方向で無限の可能性を秘めている。今まで漠然として属人化していたコミュニケーションがナレッジとして管理できるので、今のタイミングだからこそ企業力強化に本書のご一読をおすすめする。