ビジネスにおけるデータ活用の有用性が各所で説かれ、今日ではビジネスパーソンの誰もがその重要性を理解しているのではないだろうか?

データ活用文化は開花し活用方法と範囲は拡大され、未だピークに達することなく繁栄を続けている。データは企業の資産でもあり競争力の源泉ともいえる。当然、資産は多く蓄えるべきだが、企業が扱うデータ容量も増大化し続けている。データを死蔵させることなく、快適に速やかにビジネスに反映させる必要性から、ITインフラ強化に多くの企業は余念がない。サーバを軸とした強化が展開される事例も実に多い。しかし処理能力ばかりが強調されてもデータの格納やデータを高速に読み書きする能力に欠けていてはビジネスへの反映はかなわず、高い企業競争力を欲するのであれば、大局的にストレージの強化の重要性が見えてくる。

本書は、ストレージにスポットライトを当て、注目を集めるオールフラッシュストレージの概要と導入メリットを解説する。オールフラッシュストレージは高額で限られた企業のみが導入できるイメージを持つ読者が多いかもしれないが、SSD(ソリッドステートドライブ)の容量単価が下がり、導入の視野にも入ってきた。本書ではオールフラッシュストレージ「FlashArray」を例に取り上げ、高速性能のみならず徹底した冗長性や無停止でのリプレースなど5つの特徴を解説する。サポート体制などにも言及しているので現在のストレージ構成と比較ができ、統合的な導入メリットがイメージできる内容となっている。本書をご一読いただき、ビジネスを強化する上でもオールフラッシュストレージの実像を押さえておくことをおすすめする。