企業のECサイトが、ますます活性化している。近年のコロナ禍による通販需要拡大はもとより、顧客体験の場としたDtoCへの積極的な活用など、単に物やサービスを並べて売るという従来の目的以上の役割を求められているといえるだろう。

 

他社との差別化に顧客の目に触れるフロント側の表現の自由度は必須となり、リピーターからファンに昇華させLTV(顧客生涯価値)を向上させる施策にも対応しなければならない。しかし商いの場であるECサイトの特性上、バックには決済をはじめとする様々な機能とシステムが複雑に貼り付いており、ASPなど提供社も複数にまたがっているケースも多い。活発なリニューアルやアップデートが求められるが、システムの要件をクリアしつつ機能やサービスの提供社との調整を幾重にも重ねる必要がある。企業がECサイトを運用するうえで、こうした多大な負荷に迅速に対応できる組織だけが進化するECサイトを確立し、顧客満足度と競争力を高める傾向にある。

 

ECサイトが乱立する今日において、進化と自由度が確保できず停滞を選択するならば顧客のニーズに応えることはむずかしく、当然ビジネスが伸長することはない。一部の大企業や先進的な組織だけがECサイトの利点を享受する状況を打破すべく、本書ではECサイトオールインワンパッケージについて解説する。事業としてのECを俯瞰するとコールセンター管理、バックオフィス管理、マーケティング管理、コンテンツ管理の要素をすべてスムーズかつ安全に遂行しなければならない。本書で取り上げるw2Commerceが提供する領域では前出の要素を網羅し、またキャンペーン等で集客した際などに急増したアクセスに対する回線帯域を確保する冗長性についてもサポートされる。同「ALL IN ONE 型のパッケージ」では標準として950超の機能を持ち、おおよそ今日ECサイトに求められるすべての機能を備え、強く進化するECサイトの実現が期待できる。ぜひ自社ECサイトの活性化に役立てていただきたい。